好きなことを仕事にしたらストレスで10円ハゲができた。
2016/06/28
前々回の記事ではやりたいこと、何がしたいか分からない人向けに記事を書いた。
やりたいこと何がしたいかわからない人は一生作り笑いしてな
前回の記事ではやりたいこと、何がしたいか分かっている人向けに好きなことを仕事にする方法を書いた。
超簡単。好きなことを仕事にするたった一つの方法
そして今回は好きなことを仕事にした後の話だ。好きな事を仕事にするというポジティブな言葉があまりにも蔓延してる。こんな面もあるよという事を伝えたい。
衝撃的な記事。
自分の目標だった、追い求めていた好きなことを仕事にするということ。これを達成した時、出来たのは10円ハゲだった。
笑えるようで全く笑えない話。
好きなことを仕事にしたけど俺はもう辞めた。
小さな一歩を進み続けて順風満帆に見えた。
もともと独学で、自分が過去に組んでいたバンドの為に始めたデザインだった。
何かを作るのが好きで音楽を作っていたから、同じようにデザインを作るのは楽しく、自然な流れで好きになった。
バンド時代には辞めれなかったバイトも、デザインでの収入が増えて辞めれるに至った。
楽しく好きだったデザインでバイトを辞めて個人事業主になったのだ。
最初はバンドマン向けだったが、いつしか法人のデザインも担当した。こうして晴れて個人事業としてデザイン業を行う。収入はバンドマン向けにデザインを行っている頃に比べて10倍以上になった。
ずっと目標にしていた。そして1つの夢が叶った。好きなことを仕事に出来たのだ。
たがしかし大きな壁にぶつかった。ストレスを感じてないフリをしてたけど体は正直だった。
好きなことを仕事にするの定義は広すぎる
好きなことを仕事にする。この言葉の定義はかなり広い。
例えばあなたが映画が好きだとする。
映画の仕事であれば何でも良いか?多分違う。映画を見るのが好きだったり、映画を作ることが好きだったり、映画館が好きなのかもしれないし、映画について書くことが好きなのかもしれない。
好きの部分を広く捉えれば、好きなことでの仕事はいくらでもある。
では面白くない映画を紹介できるか、多くの制限がある中でつまらなくなってしまうものを妥協できるか、目先のお金を捨てる事ができるか。好きだからこそ苦悩する。
どこまで好きの部分を広げられるか、そして好きの部分をどこまで変化させられるか。そして折れることができるか。
そこに好きなことを仕事にするヒントも隠れていたし、
そこに好きなことを仕事にするストレスも隠れていた。
好きなことを仕事にすると見えてくる現実
好きな事であっても、仕事にすると本来のやりたい事とずれが生じてくる。
好きというのは自分本意な考えでしかないからだ。
それを仕事に、人の為になるようにするのだから、ズレは必ず生じてくる。
俺はそのズレに耐えれなくなった。
個人事業としてやっていく中で、営業や商談、お金の計算は好きになれたけど、そもそもデザインが好きだったのは自分の頭の中を具現化できるモノとして好きだった。それがいつしか顧客の頭の中を具現化するツールになっている自分がいた。
それをズレだと思ってしまう。それを跳ね返すまでの努力を面白いとは思えなかった。それはプロとして欠陥だった。それがある案件で爆発してしまいハゲてしまったのだ。
夢だった好きなことを仕事にしたのに。
好きな事を仕事にするという言葉はある意味で受託型の人間を多く生む。
自分の好きなものの中のある部分を妥協できるか、それを超える実績を出せるまで努力できるか、そこを放棄してビジネスにするか、好きなことを仕事にするのは諦めるか。
あなたはどうする?
まとめ
好きなことを仕事にしたけど俺はもう辞めた。
好きなことの好きな部分だけで表現する。
ただの甘ちゃんか、勇気ある決断か。
それを決めるのは未来の自分であり、今の自分である。
誰かの役に立つということが嫌だとかそういう話ではない。
自分が面白いと思えないモノを作れなかった。
じゃあ圧倒的に面白いものを自分の表現として作ってやろう。狂うほどの遊び心をぶち込んで、バカらしいと世間が思える事に圧倒的行動量をつぎ込もう。
俺がやりたいのはビジネスではない。自分がいなくても回るモノを作りたいのではなく、自分がいなければできないモノを作ってく。
仕事について考えてる人のヒントになれば幸いです。何か感じてくれた方はシェアしてくれると嬉しいです。